近代を成立させる概念の一つ「個人主義」とはなにか。個人主義の二面性(1/4)概容篇

近代を成立させる概念の一つ「個人主義」とはなにか。個人主義の二面性(1/4)概容篇


クラウドファンディング、最後の作品は個人主義の二面性です。

現在の社会は「個人(individual)」に重きを置いてすべての制度が成り立っています。個人とは、国家を支える最小単位であり、理性的にちゃんと物事をよく考えて予測し、対策し、行動して、改善し続け、そして他の個人と切磋琢磨し、所属しているコミュニティをより良くしていく存在として考えられます。これが理想です。

だからこそ選挙では誰にでも投票権があたえられたり他者との議論が望まれたり(民主主義)、市場では買ってしまったら自分の生活を壊してしまうほど高い商品があったり、誰でも起業できたり、借金や貸付できたり、自由です(資本主義)。

それほどの自由な行動が個人に与えられているのは個人がそれほど理性的だと信頼されているからです(自由主義)。逆に理性的な判断ができない人は精神病扱いされてきました。

自由であると自分で選ぶことになります。自分で選ぶことになると自分にとって「より良いもの」を選ぶと考えられてきました。つまり色んな物事のメリット(利益)とデメリット(責任)を考えて取捨選択し、優先順位を決め、選択するということです。なので失敗したら自己責任なのです。

税金が多く公共サービスを充実させる場合を大きな政府といい自由の重要度が下がるかもしれませんが、それも選挙で選んでいれば自由の結果といえます。

個人がコミュニティを改善するという意味で、国家を良くする行動をとります(ナショナリズム)。左も右も違うアプローチをしているだけであって本質的には国家の改善を大事にしてるという意味で同じです。

しかし、個人に社会を任せていると上手く行かないことが最近分かってきました。個人はどうやらそこまで理性的ではなく行動に一貫性がなく色んな欲求が存在するということです。

ただ分かってきたはいいものの制度が追いついていないのが現状です。そのジレンマを今回紹介します。

※仕事は自由なので自己責任
Source: 給料が安いのはあんたのせい。働き方の二面性。

1-1

※消費は自由なので自己責任
Source: 働かざるものも食えるベーシックインカムの二面性

1-2

※投票も立候補も自由なので自己責任1-3

それでは次回は現状の制度どおりである「責任の個人への追求」をみていきます。