働かざるものも食えるベーシックインカムの二面性-メリット篇。イラストとグラフでまとめてみた(2/4)

働かざるものも食えるベーシックインカムの二面性-メリット篇。イラストとグラフでまとめてみた(2/4)


賛成派イラスト_WEB用

さて前回のベーシックインカム(以下BI)の背景に続いて2回目の今回はBIのメリットについて書きたいと思います。

前回の記事の最後に書きましたとおり、BIで特徴的なのは「現金で給付されることにあり、その用途は自由」であり、その論点は「人間は自由にお金が使えたら適切に使えるのか?」ということでした。

今回はメリット篇ということで「人間は自由にお金が使えたら適切に使える理性的な存在」とした上で、そもそも理性的にお金が使えるとはどういうことなのか考えながら、BIのメリットを見ていきたいと思います。

まずBIが導入されると空き時間(余暇)が増えますが、空き時間の推移を確認してみます。

※以前に比べて総労働時間は減っている。(全労働者平均であることに注意)

労働時間

Source: 日本人の働き方と労働時間に関する現状

※年間休日日数は以前より増えた。

年間休日日数

Source: 日本人の働き方と労働時間に関する現状

※しかし平日1日当たりの労働時間を見てみるとあまり変わっていない。週当たり労働時間(フルタイム労働者に注目)。

週当たり労働時間(フルタイム)

Source: 日本人の働き方と労働時間に関する現状

※そのためなのか余暇市場は減少傾向にある。

余暇市場の推移

Source: レジャー白書2015

※一方で今後の生活の力点にレジャー・余暇生活を考える割合は多い。

今後の生活の力点

Source: 経済産業省 産業活動分析 平成17年

このようにBIが導入されたら余暇市場が伸びる可能性があります。またただ休日を増やすだけでは余暇市場は刺激されないようです。

※給料が入ったら貯蓄に回すこともありますが、消費に回す傾向も少なくともある。

相関

Source: 世帯の消費支出動向

経済が上手く回るためには消費が増えないといけません。前回の記事で企業利益と給料は相関しないとありましたが、「消費を安定的に行なう」という理性的な行動があれば給料も安定的に上がるかもしれません。

次は余暇時間の使い方の代表例を見ていきます。

※主要教養・娯楽サービス消費支出推移(旅行/習い事月謝)

相関3

Source: 世帯の消費支出動向

※主要教養娯楽サービス消費支出推移(劇場・施設利用/観戦観覧)

消費5

Source: 世帯の消費支出動向

※年代によってはボランティア率が増えていて、社会参加に繋がっている。

ボランティア1

Source: ボランティア活動の実態をグラフ化してみる(2011年社会生活基本調査)

余暇時間の充実から消費が増え、消費税の税収が増え、財源が拡充されて、BIが運用されやすくなります。また企業利益が増え、しっかり給料が増えれば、好きで働いている人にとっても消費を増やすことができます。

さらに貧困層にBIによって直接お金を提供することができます。

※子育て貧困がなくなって少子化対策になるかもしれません。

相対的貧困率

Source: 貧困統計ホームページ

そして今までの社会保障を停止させることで、今まで効率の悪かった行政の運用コストがなくなる可能性もあります。

※公務員人件費は年間で20兆円以上かかっている。

公務員人件費

Source: 日本の税収約50兆円なのに、公務員人件費だけで年27兆円も出費!政府は人件費をアップへ!一方で社会保障は削減!

このように人に最低限のお金と多くの空き時間を与えても理性的な判断をしていればBIのメリットを多大に得ることができます。以下に補足でまとめます。

・自己責任が増えるが、自由になる。消費の方法が最適化される。
・社会参加の方法(労働、投票、消費、ボランティアなど)が多様化し、個人個人に好きな生活を送ってもらうことができやすくなる。やりたくないならやらず、やりたいならやる。
・現金給付によって貧困層が救われる。
・最低賃金は、仕事をやらなくなる人が増え雇用確保のため上げざるをえなくなる。
・公的福祉や労働規制に無駄がなくなる。

他にもベーシックインカムのWikipediaにメリットが多くまとまっていますのでご参考まで。次はデメリットに注目します。