働かざるものも食えるベーシックインカムの二面性。イラストとグラフでまとめてみた(1/4)

働かざるものも食えるベーシックインカムの二面性。イラストとグラフでまとめてみた(1/4)


ベーシックインカム(以下BI)とは、「全ての人に、個人単位で、無条件で、現金で、生涯にわたって、生活に必要な最低限のお金を、定期的に給付する」制度のことです。

とてもシンプルな制度なわりに中々実現されることがなく、また2016年1月にオランダで実験的に施行されることで最近も一時注目されました。

そのBIの良い面と悪い面を全4回に分けて紹介していきます。構成は1回目背景、2回目良い面・メリット、3回目悪い面・デメリット、最後に良い面と悪い面の間やその他関連しそうなことをまとめます。

ではまず現状についてグラフを通して再度確認してみましょう。BIはお金の入手経路の一つになりますが、BIが無い現在は大きく分けて仕事と社会保障が主なお金の入手経路でしょう。

※仕事に就いてない=仕事を通してお金が手に入らない人がいる。

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Source: 世代別完全失業率の推移をグラフ化してみる(2015年)

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Source: 日本の学歴・年代別失業率をグラフ化してみる(2015年)

※企業の収益が上がっても給与が必ずしも上がるわけではない。仕事で頑張ってお金を手に入れにくい人がいる。

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Source: 「デフレ・スパイラル論」は間違い!給与が減るのは企業利益減少のためではない

※平均給与は以前よりも下がった。仕事を通してお金を手に入れにくい人が増えた。

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Source: 時事ドットコム 【図解・経済産業】平均給与の推移

※生活保護受給者と負担金は増えている。お金を政府に頼っている人が増えている。

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Source: 財務省主計局 社会保障予算(生活保護、年金等)

家庭にお金が入ってこないなら消費できませんし、税収も無理やりにでしか増やすことはできません。消費できないなら企業の売上が上がりませんし、税金が増えなければ社会保障もうまく機能しません。

(企業の売上が上がったからと言って給与が上がったり、税収が増えたからと言って公共サービスが充実するとは必ずしも言えませんが。)

もちろん消費も税収も増えないことで適切な「国家のサイズ」になるので良いのなら良いと思いますが、良くないと思う人もいます。そのため新しいお金の入手経路、今回であればBIについて考える必要があります。

また、BIは財源が確保されるかどうかがよく議論に上がりますが、財源の問題はBIに限りません。ではBIに特徴的な要素とは何でしょうか?それは現金で給付されることにあり、その用途は自由だということです。

今回BIの二面性を取り上げる上で、どの部分を一番重視して二面性を見ていくかと言いますと、「人間は自由にお金が使えたら適切に使えるのか?」という部分です。

それでは次回2回目はBIのメリットから紹介していきます。