機械によって自動化される仕事、それは理想郷か?イラストとグラフでまとめてみた。(4/4)

機械によって自動化される仕事、それは理想郷か?イラストとグラフでまとめてみた。(4/4)


1回目は背景2回目はメリット3回目はデメリットを見てきましたが、最後はメリットとデメリットの中間を紹介します。この中間が将来一番あり得る状態かと思います。中間

いきなりすべての仕事をロボットがやったり、すべての人が貧困に陥ったりするというのは極端な話です。あくまでそういう方向性だということですが、書籍「あと20年でなくなる50の仕事」には上記の図が載っています。

ロボットによる自動化がしやすい仕事としにくい仕事があり、また業界ごとにも濃淡があるということです。各濃淡について以下に説明します。

職人的世界:常に変化する状況に対応したり、人間の感情や人ゆえのゆらぎに価値のある世界。

新ホワイトカラー:主に産業界のクリエイターたち。機械との親和性も高い世界だが、人間の意図が重要でまだ人間優位。ただし海外との競争を忘れてはならない。

ロボットはアシスタント:本来の中間管理職的な業務における創造性が求められる世界。ただし、徐々に部下を管理するより も、ITをアシスタントとして使いこなすスキルの変化も必要。

機械とバトルロワイヤル:機械やコンピューターがやってくれるなら、おそらく全然問題ない世界。同じことの繰り返しも多いので、コンピューターとの相性もよい。AIだと自ら改善を図り、さらなる能力向上も。

このように各職種・各業界ごとに変わってきますので、逆に今からどの職種・業界で働いた方が自分のためになるのかを考えやすいかもしれません。

■最後に

「自動化と仕事」に限って言えば、私たちが気にするべき点はとてもシンプルです。

・お金を稼がないと生きていけない(食べることができない)なら、ロボットに代替されない仕事を知って対策しておくこと。

・お金を稼がなくても生きていける(食べ物などロボットが自動で作る)なら、好きな仕事をしたり、趣味に没頭すればいいということ。

※補足:マイナンバーなどの個人情報漏洩はどの問題に分類されるのか?
データ(この場合個人情報)を使って何を人に紹介するか、という意味では詐欺も「選択の方法」に入ります。Amazonのおすすめ商品は詐欺とは呼ばれていなくても悪意が無いといえるのでしょうか。詐欺師だけが悪い誘導をしているわけではありません。

※補足:人間がやる仕事とロボットがやる仕事に分けることはどの問題に分類されるのか?
ロボットが選択肢を紹介するという意味では「選択の方法」ですし、人間の行為=仕事を自動化するという意味では「仕事の自動化」になります。そもそも人間はどんな仕事の成果物=商品に満足するのか、ということが大事なポイントです。服で言えば袖の長さや雰囲気までこだわるのなら人間の仕事ですが、ユニクロなどの大量生産品でいいのなら機械の仕事です。逆に言えば人間の満足度が低ければ何でも自動化することができます。

※補足:SFにあるような人工知能による人類滅亡はどの問題に分類されるのか?
ロボットにとってみれば”人間が必要ない”という計算結果を出しているにすぎず、つまり”おすすめ”をしているのと同時に”人間の全ての行為”を自動化しているというわけです。なので「選択の方法」を第1段階とし、「人間の行為=仕事の自動化」を第2段階とします。ロボットに「効率性」を重視させれば、人間はロボットよりも効率的ではないので人間はいらなくなりますが、ロボットに「矛盾」を重視させれば、人間はロボットよりも矛盾を処理できるので人間はロボットよりも高度となります。

※他にも論点や考え方があれば教えてください!

1記事目、背景編 http://kumoism.net/2015/10/04/the_duality_of_automation_1/

2記事目、メリット編 http://kumoism.net/2015/10/13/the_duality_of_automation_2/

3記事目、デメリット編 http://kumoism.net/2015/10/19/the_duality_of_automation_3/

4記事目、中間とまとめ編 http://kumoism.net/2015/10/26/the_duality_of_automation_4/